こんにちは、うるはです。
毛穴が気になって、洗顔のときについ力が入ってしまう。ゴシゴシ洗ったほうがきれいになる気がして、気づけば1日に何度も顔を洗っている。毛穴の黒ずみが気になる?で「洗いすぎない」の大切さを書きましたが、今日はもう一歩具体的に、「じゃあ実際どう洗えばいいの」という手順の話をしたいと思います。
毛穴が目立つのは、「穴」だけの問題じゃない
毛穴の黒ずみやポツポツが気になると、つい「毛穴そのもの」をどうにかしようとしてしまいます。でも実は、毛穴が目立って見えるかどうかを大きく左右しているのは、毛穴の周りにある「キメ」の状態なんです。
肌の表面には、皮溝(細かい溝)と皮丘(溝に囲まれた小さな三角形の平面)が、規則正しく並んでいます。これがキメです。このキメが整っていると、光がまんべんなく乱反射して、まるで写真撮影で使うレフ板のように肌全体をふんわり見せてくれる、と言われています。逆にキメが乱れると、この光の乱反射効果が失われて、表皮も薄くなり、毛穴が浮き上がるように目立ってしまうそうです。
つまり、「毛穴をどうにかする」より、「キメを整える」ことのほうが、毛穴が目立たなく見えるかどうかに直結している。この視点を持てるかどうかが、けっこう大きな分かれ道だと思います。
洗いすぎでキメが崩れる、という悪循環
毛穴の汚れを落としたい一心で、ゴシゴシと力を入れて洗顔したり、毎日スクラブやピーリングを使ったりしていませんか。
古い角質や毛穴の詰まりだけをやさしく落とせるなら理想的なのですが、強い力でこすったり、強めの洗浄剤を使ったりすると、本来は肌に残っているべき角質層まで一緒に剥がれ落ちてしまうことがあります。そうなると、未熟でまだ育っていない角質細胞が表面に増えて、結果的に表皮が薄く、毛穴がより目立つ肌になってしまう——という悪循環が起きるようです。
毎日念入りに洗顔しているのに肌荒れが治らない理由でも書いたとおり、洗いすぎは肌を守っている常在菌のバランスまで崩してしまう可能性があります。「毛穴が気になる→ゴシゴシ洗う→キメが乱れて余計に毛穴が目立つ→もっとゴシゴシ洗う」。このループに入っていないか、一度振り返ってみてほしいです。
32℃予洗いの理由
キメを守りながら洗うために、まず見直したいのが「予洗いの温度」です。
顔をさっと水で濡らしただけで、すぐに洗顔料を泡立てて洗い始めていませんか。実はその前に、皮脂や汚れをあらかじめゆるめておく「予洗い」の工程が大切だと言われています。
ポイントは温度です。皮脂が溶けはじめる温度はだいたい30℃前後とされていて、これより低い水で洗うと、皮脂が固まったまま毛穴の中に留まりやすくなってしまいます。逆に熱すぎるお湯は、必要な皮脂やうるおいまで奪ってしまいます。肌の表面温度に近い、32℃前後のぬるま湯でしっかり予洗いをすることが、この後の洗顔効果を左右する最初のステップです。
「顔を洗う」というと、つい洗顔料を使う工程だけに意識が向きますが、その前段階の予洗いだけでも、汚れの落ち方がかなり変わってくるようです。
泡を転がす洗い方(スクラブ洗顔・ピーリングは別日)
予洗いのあとは、洗顔料をしっかり泡立てて、その泡で顔を洗います。
ここで大事なのは、指で直接肌をこすらないことです。きめ細かく泡立てた泡を顔の上にのせて、泡を転がすようにして、泡自体に毛穴の奥の汚れを絡めとらせるイメージで洗います。こすらなくても、泡がきちんと立っていれば十分に汚れは取れると言われています。
スクラブやピーリング剤は、この日常の洗顔とは別の役割です。角質ケアとして使う場合は、頻度を絞って(週1〜2回程度)、状態のよい日に取り入れるのが基本になります。毎日の洗顔にスクラブを組み込んでしまうと、キメを整えるどころか、崩す方向に働いてしまう可能性があります。
洗顔後:化粧水・乳液でキメをふっくら
洗顔が終わったら、化粧水と乳液で丁寧にハンドプレスをして、角質層にうるおいを与えます。
ここでもうひとつ知っておいてほしいのが、「毛穴を直接引き締める」タイプの成分やアイテムに頼りすぎないことです。毛穴そのものを物理的に引き締めようとする刺激は、肌にとって負担になることがあります。それよりも、毛穴の周りのキメをふっくらと整えることを意識したほうが、結果的に毛穴が目立ちにくい状態に近づきやすい、という考え方です。
正しい洗顔を続けることで、ターンオーバーが整いやすくなるとも言われていて、毛穴だけでなく肌全体のコンディションにもつながっていきます。
角栓の話は、また別に
「毛穴に詰まった白い塊」、いわゆる角栓が気になる人もいると思います。角栓の正体や毛穴パックとの付き合い方については、角栓の正体が分かれば毛穴パックを卒業できるで詳しく整理しているので、気になる方はそちらもあわせて読んでみてください。今日お伝えした「洗い方」の土台があってこそ、角栓のケアも活きてくると思います。
洗顔の温度・タイミングをもう少し掘りたい方は、「水だけ洗顔」は今も正解?もあわせてどうぞ。
まとめ:毛穴と戦うより、キメを整える
今日お伝えしたかったのは、この3ステップです。
- 32℃前後のぬるま湯で予洗い(皮脂を固めない温度)
- 泡を転がすように洗う(こすらない。スクラブは別日)
- 化粧水・乳液でキメをふっくら整える(毛穴を直接引き締めようとしない)
毛穴が気になる気持ちは、わたしにもよくわかります。でも、毛穴だけを見て焦ってゴシゴシ洗うより、肌全体のキメを整えるほうが、結果的に毛穴が目立ちにくい状態に近づいていけると思います。鏡を見るのがちょっと気楽になる。それくらいの積み重ねを、今日から始めてみてください。
肌に赤み・かゆみ・ヒリつきなどの異変を感じた場合は使用を中止し、症状が続くときは皮膚科などの医療機関にご相談ください。新しい洗顔料やケアアイテムを試すときは、事前にパッチテストをおすすめします。


