リップスクラブの「前」に足す栄養――ビタミンB2とターンオーバー習慣

こんにちは、うるはです。

リップスクラブをやってみたのに、数日たったらまたカサカサに戻っている。そんな経験、ありませんか。

わたしも最初はそうでした。お砂糖でつくるリップスクラブを週末にやって、その日はたしかにぷるぷるになる。でも数日後には元通り。「スクラブって結局その場しのぎなのかな」と、正直がっかりしたこともあります。

リップスクラブの前にやめて。唇が荒れ続ける4つのNG習慣では、舐めるクセや摩擦などの「やめるべき習慣」を整理しました。今日はその続きで、やめるだけでは埋まらない部分――唇の内側の材料の話をしたいと思います。


スクラブしても戻る、の正体

スクラブは、古い角質をやさしく取り除いて、表面の状態を整えるケアです。でも、スクラブが整えられるのは「今ある唇の表面」だけです。

唇の内側で新しい細胞が作られるスピードや質までは、スクラブは変えてくれません。土台になる材料が足りていないと、いくら表面を整えても、次に生まれてくる細胞がまたカサついた状態になってしまう。わたしが感じていた「戻る」は、たぶんこれだったんだと思います。

NG習慣をやめて、スクラブで表面を整える。それでも戻るときは、次に見るべきは「唇のターンオーバー」と「内側の栄養」です。


唇のターンオーバーと、摩擦がそれを乱すという話

唇は、肌よりも新しい細胞に生まれ変わるサイクルが短いパーツだと言われています。そのぶん、本来は回復力があるはずの場所です。

ただし、その生まれ変わりのサイクルは、古い角質細胞がきちんと剥がれ落ちてくれることが前提になっています。荒れた唇では、角質細胞どうしの結びつきが強くなって、古い細胞がなかなか剥がれずに居座ってしまうことがあるそうです。そうなると、新しい細胞に切り替わるはずのタイミングが遅れて、いつまでもカサついた状態が続いてしまう。

ここで大事なのが、無理に剥がそうとしないことです。古い角質を焦って取り除こうとしてゴシゴシこすると、それ自体が刺激になって、余計に細胞どうしの結びつきを固くしてしまう可能性があります。038でも触れたとおり、摩擦は唇にとって一番避けたい刺激です。ターンオーバーは「外から無理に進める」ものではなく、「乾燥と刺激を減らして、内側から自然に進みやすくする」ものだと捉えたほうが、たぶん近道です。


ビタミンB2が足りていないと出やすいサイン

唇のような粘膜に近い部分は、ビタミンB2が正常な状態を保つのに関わっている栄養素だと言われています。不足すると、丁寧にケアしているつもりでも、唇の荒れがなかなか落ち着かない、ということが起きやすくなるようです。

心当たりがある人、けっこう多いんじゃないかと思います。

  • 唇の端が切れやすい、皮がむけやすい
  • リップクリームを塗った直後はいいのに、時間が経つとすぐカサつく
  • 口内炎や口角のトラブルも同時に起きがち

ビタミンB2を多く含む食品としてよく挙げられるのが、卵、納豆、ほうれん草、ブロッコリーです。特別なサプリを買わなくても、いつもの食事に少し足すだけで意識できる範囲だと思います。

わたしは撮影が続いて食事が適当になる時期、決まって唇の調子も落ちます。「ケアアイテムを変える」より先に、「今週ちゃんと卵とほうれん草を食べたか」を振り返るようにしてから、荒れる頻度が減った気がしています。食事だけで唇の状態が全部説明できるわけではありませんが、意識してみる価値はあると思っています。

サプリメントで栄養を補う考え方については、「飲む美容」サプリ、何が根拠ある?でまとめているので、食事だけで足りないと感じる方はそちらもあわせて見てみてください。


リップクリーム依存から、少しだけ距離を置く

もうひとつ見直したいのが、リップクリームとの付き合い方です。

塗ってもすぐカサつくから、また塗る。その繰り返しで、1日に何度も塗り直している人は多いと思います。ただ、塗るたびに唇の上でクリームを馴染ませる動作そのものが、小さな摩擦になっています。頻度が上がるほど、その摩擦の回数も増えていく。

だからといって「リップクリームをやめましょう」という話ではありません。乾燥している唇には保護が必要です。ただ、リップクリームだけに頼りきりで、内側の栄養やターンオーバーの土台を見ないままだと、いつまでも「塗って→乾いて→塗って」のループから出られない、ということは覚えておいてほしいです。

塗る頻度を減らすためにできることとして、寝る前だけ少し多めに塗って休ませてあげる、日中はこまめな塗り直しより先に水分を取る、といった工夫があります。焦って何度も塗り直すより、土台を整えるほうが結果的に手間が減る、というのが今のわたしの感覚です。


スクラブは、整ってから

栄養と習慣が整ってくると、唇の表面もだんだん落ち着いてきます。そのタイミングで、あらためてスクラブを取り入れるのがおすすめです。

具体的なレシピや手順は、すでにお砂糖でつくるリップスクラブで紹介しているので、ここでは繰り返しません。今日の内容を踏まえて言えるのは、スクラブは「唇を治すための道具」ではなく、「整った唇の表面を、さらに気持ちよく仕上げるための道具」だということです。順番を間違えなければ、スクラブの気持ちよさもちゃんと積み重なっていくと思います。


まとめ:表面のケアと、内側の材料は別物

スクラブをやってもすぐ戻る、と感じていた人に伝えたいのはこれです。

  • スクラブが整えられるのは「今ある表面」だけ。次に生まれる細胞の質は、内側の栄養が関わっている
  • ビタミンB2は粘膜のコンディションに関わる栄養素。卵・納豆・ほうれん草・ブロッコリーなどで意識してみる
  • リップクリームの塗り直しループより、土台を整えるほうが近道になることもある
  • スクラブは荒れているときの応急処置ではなく、整った唇をもう一段階仕上げるためのケア

唇のケアも、結局は「表面をどうにかしよう」だけでは足りなくて、内側にちゃんと目を向けてあげることが必要なんだと思います。それって、唇に限らず自分の扱い方そのものな気がしています。

荒れが長引く、出血する、口の中まで痛みが広がるといった場合は、自己ケアでの対応にこだわらず、早めに皮膚科などの医療機関に相談してください。新しいケアアイテムを試すときは、腕の内側などでのパッチテストをおすすめします。